いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

文字サイズ
文字を通常サイズにする文字を大きいサイズにする

下関市議選終盤戦 最後の訴え届ける本池涼子陣営 各所で耳を傾ける市民

 下関市議会議員選挙(5日投開票)は終盤戦に入り、2期目に向けて選挙戦に挑んでいる本池涼子(本紙記者)陣営は連日、市内全域をくまなく周りながら、住宅地、商業施設、駅前、漁港、幹線道路沿いなどの要所で、不特定多数の市民に向けて街頭演説をおこなっている。演説に対する市民の反応は日に日に増し、「頑張れ!」「あなたの後ろにはたくさんの市民が付いている。堂々とやったらいい」と激励の言葉が飛んでくるなど、熱い反応が寄せられている。

 

 本池候補の演説内容【既報】では、1期4年の議員活動のなかで見てきた市議会の汚れた実態、それを象徴する正副議長のタクシーチケット使用問題をめぐり、市民の税金を不正に使っていることが明らかになっているにもかかわらず謝罪も返金もなく、逆に追及する議員の質問権を制限するなど、総ぐるみで不正を隠ぺいしていることを暴露。市民の目の届かないところで派閥や党派の私物化争いに終始していることを伝え、市民代表として是々非々の立場を貫き、これらの歪んだ市政や議会をまともなものにするために働くことを訴えている。

 

 旧豊浦郡4町での遊説活動は、公用タクシーチケットの不正使用をしていた正副議長らの地元でもあるためか、とりわけ強い注目と関心を集めた。車内から手を振って声援を送ったり、クラクションを鳴らすドライバーや、停車中の車から出てきて演説に最後まで聞き入り拍手を送る市民など、強い感情をあらわす聴衆の姿も見られた。

 

 漁港での演説を最後まで立ち止まって聞いていた市民は、演説が終わると本池候補に近寄ってきて「頑張れ!」と声をかけた。また別の男性は、タクシーチケットの不正使用をしていた当時の正副議長らが返金もせず、謝罪もなく開き直っていることに反応し、「それは本当か?! これでは下関はよくならないはずだ」と怒りを露わにした。

 

 別の漁港では、暗くなっても人々が家から出てきて演説を聞いた。また演説後、選挙カーがその場を離れるときに家の中から飛び出してきて手を振って激励する市民の姿もあった。演説の最中に、一人また一人と漁村集落のなかから住民たちがあらわれ、選挙カーの周囲で最後までじっくりと演説に耳を傾け、演説後には本池候補と握手をして激励の言葉をかけた。

 

 ある商業施設前での演説では、離れた場所で聞いていた女性が駆け寄ってきて、「少子高齢化の下関を変えるには、あなたのような若い人が頑張ってほしい。今のままの議会や議員ではだめだ」と声を掛けた。歩きながら選挙カーに対してガッツポーズをしたり、店内から店主や店員が出てきて通過する選挙カーに手を振る姿もみられた。

 

 旧市内の市街地や商店街などでも日に日に反応が増している。演説を聞いた市民からは、日頃から議員たちと触れ合ってきた実感と、市民の目が届かないところでくり広げられている汚れた利権争奪や選挙のときだけ叫ぶ「議会改革」のインチキを重ね、「やっぱり市議会は腐っているな」「それにしても若いのに、議会の重鎮どもを相手に一人で堂々とたたかっているのは頼もしい」「若い女性だからといって古株がいじめてくるだろうが負けずに頑張れ!」「下関市民としてあなたの主張が一番納得できる」「おかしなことをおかしいと議論することが市政を正常化し、活力ある下関市につながると信じます。古びた現状維持の考えでなく、若い女性のパワーで変えていってください。応援します」「あなたの後ろには市民が付いてるぞ! 頑張れ!」といった声が次々に寄せられている。

 

 ある工場では20~30代の若い従業員たちも真剣な表情で演説を聞き、固い握手をしながら「頑張って下さい!」「もっと暴れて下さい!」と力強く言葉を寄せた。

 

 市内各所の住宅地やスーパー前では、演説を聞くために近隣の住民が誘い合って集まり、持参の旗を振ってエールを送ったり、時折拍手をしながら約10分間の演説を聞き、「言葉に迫力があっていい」「馴れ合いの世界に取り込まれたり、群れたりしてないからこそいえる言葉だ」「遠慮なく堂々とやり続けてほしい」「私たちも頑張るからね!」と口々に励ましの言葉を贈っていた。

 

 「これほどの不正がおこなわれているのに、本池議員一人しか問題を追及しないことが問題じゃないか」「他の野党議員は何をしているのか」「返金をしないまま引退した議長や国会議員に鞍替えしようとしている議員もいるが、こういうものにも返金と謝罪を求めないといけない」――など、本池演説に対する市民の反応は、市議選の枠をこえて、一部の派閥や党派の特権によって歪められている市政や議会の実態を問題視する声が多く、市民目線を貫き、長いものに巻かれない議員を議会に送り出すとともに、市民による監視の目を強める必要性などについてもおおいに語り合われる場となっている。陣営は、最終日にかけて一人でも多くの市民に訴えを届ける。

 

 下関市議選の投票日は5日(日)で、即日開票される。投票時間は、本庁管内の投票所は午前7時~午後8時、総合支所管内の投票所は午前7時~午後7時まで。(六連島、蓋井島の投票日は4日)

 

関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。なお、コメントは承認制です。