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下関市がワクチン集団接種会場を増設 電話予約の受付も拡充へ ようやく腰上げた行政

 65歳以上の市民を対象にした新型コロナのワクチン接種と予約が遅々として進まなかった下関市で、にわかにワクチン接種の体制強化に向けた動きが始まった。

 

 

 下関市は14日、65歳以上の市民を対象としたワクチン接種会場を増設し、ボートレース下関(長府松小田東町1―1)西スタンド棟にもうけることを発表した。ボートレース場でのワクチン接種の接種可能人数は1週間当り4680人分【表参照】。6月21日~7月11日までの3週間(2回目は自動的に3週間後に予約される)を1回目接種の期間とする、合計1万4040人分の予約を16日午前9時から受け付け始めた。予約は、これまでと同じ下関市のワクチン接種のコールセンター(0570―085671)と、インターネット予約システムを利用する。

 

 下関市の旧郡部(菊川、豊浦、豊田、豊北)についても接種体制を強化する。旧四町には集団接種会場はないが、公的病院である市立豊田中央病院、済生会豊浦病院で14日からの1週間当りの接種人数を増加。済生会豊浦病院では6月7日からの1週間当りの接種人数が216人だったものを14日の週は576人に、豊田中央病院では504人から576人に増加する。かかりつけをもたない市民にも対応しており、今後も増加していく予定。予約は平日午前9時~12時まで各病院で受け付ける。交通不便地域であることも考慮し、菊川町、豊北町の住民については送迎バスの運行も検討している。

 

 さらに、山口県による広域接種も始まる。下関市の会場は海峡メッセで、1回目は6月26日(土)、27日(日)で以降毎週土日に予定されている。26日、27日の接種人数はそれぞれ280人ずつ(2回目は4週間後に自動的に予約)。予約受付は15日午前9時からおこなわれ、午後1時には定員に達したために終了となった。保健部によると、次回の受付は22日(火)の予定だが、人数については県と調整中だという。予約は下関市のコールセンターとインターネット予約システム。

 

 接種枠の拡大にともなって重要になってくるのが予約システムだが、この1カ月半ものあいだ、電話がつながらないために予約がとれない市民は大混乱に陥ってきた。インターネット予約は数分で定員に達し、電話はつながらないまま予約受付が終了していくというなかで市民のストレスは限界に達している。全市で批判が噴き出すなかでようやく市が重い腰を上げ、今月22日から電話の体制を現在の23人から30人の体制にし、その後7月上旬に最大40人まで増やすよう検討している。

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