いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

文字サイズ
文字を通常サイズにする文字を大きいサイズにする

下関市議選いよいよ本戦に突入  市民の会が新春の集い 本池涼子後援会総決起大会

 民主主義と生活を守る下関市民の会は18日、下関市幸町の勤労福祉会館で新春市民のつどいを、本池涼子後援会総決起大会として開催した。下関市議選の告示まで残り2週間を切るなかで、後援会発足以後の活動を交流し、来る市議選を市政刷新を求める市民の運動として勝利させようと、熱気あふれるつどいとなった。

 

本池涼子後援会HPはこちら

 


 初めに市民の会事務局を代表して本池妙子氏が挨拶に立った。昨年3月に長周新聞の記者である本池涼子氏を次期市議会議員推薦候補とすることを発表して以後、若い力が先頭に立って奮闘することが歓迎され、勢いよくとりくみが進んできたことを報告。そのなかで現役世代からは市政を自分たちのものとして変えていくために頑張ろうという意欲を、年配者からは若い世代に託す思いを感じているとのべた。


 自身の8年間の市議会議員活動をふり返り、これまでの支援に対して謝辞をのべるとともに、「8年間を通じて見てきた下関市政、議会の構造は、だれがどう見ても安倍一強体制であり、オール与党化しているというのが実感だ。議会は言論の府ともいわれてきたが、多様なる言論を持ち寄って自由にいいたいことをのべ、善し悪しについて是是非非で結論を下すというよりも、結論は先に決まっており、追認する機関に成り下がっているような光景だった。国会に先んじて、そのような構造ができあがっているのが下関ではないだろうか」とのべた。このような議会に市民の思いを届け、1人でも意志を貫いていくことは市民の支えなしにできるものではなかったとのべ、今後は全力で支える側に回ることを明らかにした。最後に「“市民とともに”“市民のために”、全体の奉仕者であるという本旨に立って行政や議会は機能しなければならない。昨今の国政を見るにつけ、決して建前や飾り物にしてはならないと感じている」とのべて奮闘を誓った。

 


 続いて本池涼子後援会会長の海原三勇氏が挨拶に立った。後援会活動のなかで、リーフレットを見た企業経営者などから「女性の力が本当に必要だ」「市政を刷新して、本当の女性活躍社会としてたとえ一人でも本池涼子さんのような若い方が行動を起こしていくことが必要ではないか」といった声が寄せられたことを紹介し、「これからが正念場となるが、市民を代表する一人として、組織にとらわれず、みなさんの意見を聞き、市政のなかで活躍していただくことを願っている。あとわずかとなったが、みなさんと一緒に市政のために本池涼子さんを送り出したい」と力強く語った。


 ここで本池涼子氏が、さまざまな地域、年代、職業の後援会員のもとを訪れるなかで寄せられた市政に対する思いや下関の現状への危機感を踏まえて決意をのべた【別掲】


 下関市民の会の堅山キヌ子氏の乾杯の音頭で始まった第2部では、「ソードダンサー侍」による剣舞の披露や劇団はぐるま座による歌などもまじえながら、後援会長の呼びかけや本池涼子氏の決意を受けて市民の会会員や支持者、被爆者や安岡沖洋上風力発電建設反対運動をとりくんでいる住民などから忌憚(たん)のない思いと、残り数週間を全力で奮闘する決意が次次に語られた。


 彦島の男性は、「年配の方も多いが、それぞれの持っている知恵をひき渡し、下関市議会を健全なものにしていきたいと思う」とのべた。


 下関原爆被害者の会の大松妙子会長は、本池妙子市議が8年間、派閥を持たず、33対1のなかで市民のためにたたかってきたとのべ、本池涼子氏がその精神をひき継ぐことに期待を寄せた。長周新聞の記者として被災地に出かけ、また被爆者の体験と思いを描いた絵本『あざみの花』の出版にかかわるなどしてきたことにふれ、「戦争、原爆の悲惨さ、平和の大切さを伝えていただいた長周新聞から市議として出発する。一党独裁の狂った国政・市政を下関から若い力で“市民とともに”の精神でたたかっていこう」と呼びかけた。

 


 看板づくりにかかわった被爆者の男性は、立派な看板が完成しつつあることを紹介し、「戦闘開始ということで、涼子さんにいい看板で頑張ってほしい」と期待を寄せた。
 長周新聞社の同僚女性記者の一人は、今回の選挙は現職が8人引退し、15人の新人が出馬する意向を示しているが、間近に迫ってもどこか冷めた空気があることが特徴だとのべた。「産業振興の課題は喫緊のものとなっているが、リーダーシップを発揮すべき市長や行政、それをチェックすべき議会が、大和町(安倍事務所)や貴船町(林事務所)の顔色ばかりうかがい、市民そのものの暮らしに目が向いていないことが悲劇的だ」と指摘。市民から寄せられた具体的な事例もあげつつ、議員が個別利害や地域利害を優先して、市の10年後、20年後を見据え、市民の利益のために機能していないことへの意見があることをのべた。

 


 また、実質一元代表制となっている下関で、遠慮会釈なく、是是非非の立場を貫いて意見を挙げていくのは下関市民の会所属の議員以外にはいないと強調し、「国民あっての国政、市民あっての市政という本来の政治の姿をとり戻すためにも、声なき声を束ねて市政にぶつけていく存在が必要だ。これまで政治と距離を置いている現役世代、子どもを育てながら働く女性たち、若い世代が市政について考え、声を上げていくこと、その活気が下関の閉塞感を打開していくことにつながると確信している」とのべ、同僚として体調面なども含めて支え、最後まで奮闘することを約束した。

 


 中学校の先輩に当たる女性はメッセージを寄せ、当初は市議になっても重鎮につぶされてしまわないかと心配していたが、この間の活動を見て、「そんなやわな人間ではなく、強い信念を持って戦える人だとわかった」と期待を寄せた。女性活躍推進法のもと、政治家としての信念や資質がないのに女性というだけで当選する現状に疑問を呈し、「本池さんは、女性だからとか若いからという言葉だけでは収まらない人間力の持ち主であり、一人の人として尊敬できる存在だ。当て馬にされただけのニセモノではなくみずから考え、動くことのできるホンモノであることを多くの人に知ってもらいたい」「市民の方を向いて働ける、ぶれない強い信念の持ち主はとても貴重で、そんな存在が一人いるだけで下関の未来が違ってくると私は本気で思っている。今はまだ磨いていかなければならない原石だが、ものすごい光を放ち輝くダイヤになることは想像がつく。一人一人の力で本池さんを後押しして、下関の宝を誕生させよう」と激励の言葉を贈った。

 


 安岡沖洋上風力発電建設阻止の運動にたずさわっている住民が続いて発言に立った。住民の男性は、「風力を知ったときから断固阻止ということで活動している。その途中で本池さん2人に出会い、ひたむきに雨の日も風の日も雪の日も活動していただき、胸を打たれた。今度の市議選ではぜひ勝っていただきたい」とのべた。

 


 山口県漁協下関ひびき支店の漁業者は、漁民のためだけでなく、地域住民のために風力発電に反対していると語り、「風力発電建設は、住民の反対意見も聞かず、自然破壊、低周波被害などを無視して一企業の利益のためにおこなわれようとしている。このようなことでは安心して生活していくことはできない。そこでよいことはよい悪いことは悪いとはっきりいえる方を支持し、市議会で代弁してもらおうと思い、本池涼子さんにエールを送りに来た。安心して生活ができるよう応援していこう」と語った。

 


 安岡地区の男性は、「本池妙子さんの実績に甘えることなく、驕ることなく、しかし活用して頑張ってもらいたい。選挙は一人だけで勝てるものではない。ここまでみなさん頑張ってきたと思うが、あとひと踏ん張り、ふた踏ん張りして本池涼子さんを市政に送り出したい」とのべた。

 


 シャッター通りの商店街を活性化させる提案なども含め、多方面から市政刷新へ熱を帯びた意見がかわされ、残りの期間を総力戦で戦い抜くことを誓って「がんばろう」三唱で意気高く締めくくった。

 

 

民主主義と生活を守る下関市民の会推薦候補

本池涼子の決意


 本日はご多用のなか、新春市民の集いならびに本池涼子総決起大会にお越しいただきありがとうございます。いよいよ告示まで残すところ9日となりました。運転手やウグイス、事務所での電話がけを支えてくれる陣営のみなさん、そしてこの場にいらっしゃるみなさんとともに、全力で挑んでいきたいと決意しています。

 

 この間、後援会員の拡大に協力いただいたみなさまに、まずこの場をお借りしてお礼を申し上げます。みなさんから紹介していただいた方方も含め、後援会に加入していただいた、さまざまな地域、年代、職業の方方のもとに伺い、可能な限り直接顔を見て挨拶してきました。そのなかで、日頃から感じておられることや、直面している課題、今の市政に対してどのように思っておられるのか、さまざまな意見を伺ってきました。

 

 共通して語られていたことは、今の下関の状況への強い危機感でした。
 かつては水産業を基幹産業とした商業の街として賑わっていた下関ですが、近年は年間2900人ペースで人口減少が進み、少子高齢化の進捗も全国に先駆けたものになっています。そうした右肩下がりの人口動態を反映して、空き家や廃屋が増え、同時に現役世代の都市部への流出にともなう人手不足も深刻なものとなり、産業や暮らしをどう維持していくのかが切実な問題になっています。このままいけば五年先、10年先の下関はどうなってしまうのだろうか、という思いを多くの方方がのべられていました。

 

 人口減少がよその都市と比較しても著しいという事実は、よその都市と比較して、いかに定住するための条件が悪くなっているのかという問題を突きつけているように思いました。人口が減少すれば、経済活動の規模も当然縮小してしまいます。お医者さんであれば患者数、お寺さんであれば檀家さんの数、企業さんであれば取引先や対象とするお客さんの数が減り、飲食店といっても同じです。下関市役所も税収を失うことを意味します。個人の努力ではどうしようもない、抗うことのできない大きな変化がともなっています。このなかで、「どうにかならないだろうか」から一歩踏み込んで、「どうするべきなのか」の解を積極的に求めていくことが、これからを担う私たちの仕事なのだと思いました。

 

 後援会員のみなさんとの論議を通じて、問題の根本にあるのは産業の衰退だと痛感しました。年配の方方に伺うと、戦中に要塞都市だった下関は、戦後は水産都市として復興を遂げ、東洋一の水揚げを誇ったこともあったそうです。その主力だった以西底引きがなくなってからというもの、下関大丸のもととなった大洋漁業は本社を移転し、駅裏の漁港市場界隈の衰退ぶりは著しいものになり、関連産業に従事していた人人の暮らしには随分大きな影響があったといいます。第1次産業である水産業が栄えたことによって、付随してサービス業や飲食業といった第3次産業が発達し、彦島や長府地域の製造業も高度成長とともに伸び、都市として発展することで周辺人口も吸収していたといいます。

 

 産業とは何か、私自身、もっと厳密に勉強しなければなりませんが、下関で暮らしていくためにまず仕事があることが大前提であり、家族を養い、子育てや親の介護を安心してできる環境がどうなっているのか、街の来し方をあるがままに捉え、これからを考えなければならないと思いました。後援会活動を通じてお話を聞くなかで、ある年配の方から「過去は変えることはできないが知ることはできる。未来は知ることはできないが変えることはできる」という言葉を教えていただきました。上り坂、下り坂があるのは当然ですが、急激な下り坂を転落しているような状況のなかで、過去を知り、その結果である今をもっと知り、未来を変える力にしていくことの大切さを感じました。そのためにもっと勉強しなければ役に立たないことも自覚しています。

 

 地域コミュニティーを維持し、教育福祉をはじめ市民生活を支える行政機能を維持し、そして産業振興策をなにがなんでも講じていかなければならない――。これが下関市が直面している課題だと思っています。こうした閉塞感を打開するために、リーダーシップを発揮すべき行政や議会はどうあるべきなのか、存在意義が問われています。

 

 みなさんのもとを回るなかで批判意見として強かったのは、行政や議会の危機意識が乏しく、市民の暮らしにとって必要な予算は削られていく一方で、今必要なのかと思うような開発には湯水の如くお金を注いでいる行政のあり方でした。先の市長選はまさに個別利害のぶつかりあいのような様相を呈しましたが、下関市政は安倍事務所のものでも林事務所のものでもなく、「下関市民の暮らしのためになければならないものだ」というあたりまえの道理が、どこかに置き去りにされてはいないでしょうか。これは誰を見て政治をしているのか、という問題にもつながります。国政を見てもそうです。馴れあいや惰性を基本にした右へならえではなく、あくまで是是非非を貫き、下関市政に民主主義を貫いていく――チェック機能としての役割を果たしていく――。私はこの間の後援会活動のなかで、このことをみなさんに約束してきました。


 国政であれ、市政であれ、政治を司る者は誰であれ、個別利害の代理人ではなく、「公」のために働かなければなりません。

 

 下関市民の会は歴史的に学校給食の実現や、ゴミ袋値下げ運動など、市民生活に根ざして要求を束ね、政策としても実現してきました。夫婦共働きの家庭が増えるなか、急増している児童クラブの体制や保育行政を充実させること、トイレットペーパー代まで父母負担というような、他市からみても驚くように少ない教育予算を充実させること、少子高齢化と空洞化が著しいなかで、もっと地域に分け入って実状を捉え、子ども食堂や高齢者世帯の支援にかかわることなど、やるべき課題は山積しています。個個バラバラの状態で放置されるのではなく、人と人をつなぎ、具体的に市民生活の困難や実状を把握し、解決に向けて能動的に動くことが求められていると思います。

 


 また対市政だけでなく、下関をよくしていきたいと願う人人と力をあわせ、安岡沖洋上風力発電のような住民の暮らしを脅かすもの、市民の不利益になるものについても、住民の願いを代表する側で身体を張ることが役割です。

 

 陣営では、「この選挙は本池涼子の個人戦ではない。団体戦である」を合言葉にして、みんなで一丸となって準備してきました。「個」ではなく「公」を代表していくというのが先輩方から教えられた大切な原則です。市民の思いを議会に届ける――そのためにはいかなる権威に対しても遠慮せず、あからさまに物申していく決意と覚悟が必要なのだと自分にもいい聞かせています。一人よがりではなく、人と人をつなぎ、みんなの力を支えにやっていく、市民生活の向上のために献身するという政治姿勢を貫きたいと思います。

 

 選挙戦では、この間繋がってきたみなさんとともに、今まで政治に関心をもったことのない若い世代や、毎日の生活や子育てに一生懸命なお母さん方、なにより選挙に行かないという人人にこそ、訴えが届くように頑張りたいと思います。街頭演説を旺盛にとりくみ、やるからには持てる力を出し切って、思い切ってぶつかっていきたいと思っています。一人ではなくみんなでつながって政治を動かしていく、その第一歩にできるよう、全力で頑張ります。

 

 

関連する記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。なお、コメントは承認制です。