選挙戦の終盤では、8日、奈良県内で遊説中の安倍晋三元首相が銃撃されるというニュースが報じられるなかで、主要政党は街頭演説を終日とりやめ、最終日にも警視庁による警備が強化され、選挙戦は重苦しい雰囲気に包まれた。れいわ新選組は「いかなる理由があろうとも、この銃撃事件のような、言論に対する暴力行為を容認することはできず、断固としてこれを非難する。政治活動における自由な言論や討論が保証されることは、民主政治を守っていくうえで、最も重要なことだと考える。この自由な言論は党派の違いを超えて絶対に守っていかなければなりらない」とする代表談話を発し、告知街宣や選挙フェスを取りやめ、無告知の遊説に切りかえて選挙活動を継続した。
最終演説の場となった新宿駅南口バスタ前でも、これまで通り聴衆からの質問を受け付けて公開でやりとりをする独自の形式を貫いた。会場には多くの人々が集まり、午後8時にマイクを収めると「太郎」コールがわき起こった。
全国でボランティアとして活動する勝手連などの支援者に対してのメッセージを求められた山本氏は、「れいわ新選組は、大企業や宗教団体、組合などに支えられてるわけではない。私たちのバックはあなただ。一人一人の市民が横に拡げていきながら、この3年で5人の国会議員を生み出した。日常的に多くのボランティアの皆さんが動いてくださった結果だ。この選挙期間中にも、本当ならば“直接、街頭演説を聞きたいな”という気持ちを持ちながらも、この場には来ず、全国いろんなところで活動をしてくださってる方々がいらっしゃる。あなたがいなければ、私ここに立ててない。感謝しかない。私たちが目指す社会を必ず実現させるために力を合わせていこう」と呼びかけた。