新型コロナウイルスの影響で、マスクが店頭で手に入らなくなっている。下関市内のドラッグストアでは早朝から200人もの行列ができるほど競争率も高まっている。マスクが売り切れる前に開店時を狙って足を運んでいるようだ。しかし、子どもを育てながら働く親や、移動の足を持たない高齢者などは、どうしてもマスクを確保しにくい条件にある人も多くいる。こうした人々にとって少しでも感染のリスクを低くするために、SNSやユーチューブなどで手作りの簡易マスクの作り方を紹介する動画が数多くアップされている。そのなかから、クッキングペーパーマスクを作ってみた。
簡易マスクは、材料も安価で短時間で作ることができる。【写真参照】。
●用意するもの
フェルトタイプのクッキングペーパー
メタリックタイ
両面テープ
サージカルテープ
ソフトゴム
●手順
①クッキングペーパーの上下の端に両面テープを貼り、内側に折り込む。
②折り込んだクッキングペーパーの上部の内側にメタリックタイを置き、サージカルテープを重ねて貼る。(鼻にマスクが密着するためのノーズフィッターの役割)
③シートに蛇腹状の折り込み(プリーツ)を作る。
④左右の両端に両面テープを貼り、ソフトゴムを巻き込むように内側に折り込む。
⑤ソフトゴムを結び、ゴムを通した穴に結び目を隠せば完成。
予防には正しい認識が必要
新型コロナウイルス対策として予防用にマスクを使う人は多いが、そもそもマスクを着用することによる感染予防効果は限定的だとされている。顔とマスクの間に隙間があることから、ウイルスを含んだ飛沫を100%防ぐことはできない。さらに放出されたウイルスには空気中のほこりや水分が付着して落下するため、空間を漂う時間はごくわずかだ。また、衣類や周辺の環境に付着したウイルスが手を経由して呼吸器に運ばれるリスクもあることから、マスクだけでウイルスを遮断することはできない。外出時にマスクを着用しても、1~2㍍以内の至近距離で飛沫を浴びることがなければ、予防策としてあまり意味がないとされている。ただ、口元を加湿することで、湿度に弱いウイルスの生存時間を短くし、感染のリスクを下げる効果はあるといわれている。
感染拡大に対する効果的な予防は、風邪や感染症の疑いがある人にマスクを着用させることが何より重要とされている。マスクがもっとも効果を発揮するのは咳やくしゃみなどの症状がある人が着用した場合だ。咳やくしゃみによって放出された飛沫に含まれたウイルスはマスクに引っかかるため、周囲を汚染することを防ぐ役割がある。