参院選が最終盤を迎える中、れいわ新選組(山本太郎代表)は19日、東京・新橋駅SL広場で「れいわ祭2」を開催した。開催時間の午後5時、広場は見る間に聴衆で埋め尽くされ、国政に風穴を開ける熱気が充満した。山本太郎をはじめとする候補者たちのスピーチに加え、多彩なゲストが出し物を披露し、歓声や期待の声に包まれた。消費税廃止、最低賃金1500円、奨学金徳政令などの経済格差に大胆に斬り込む政策とともに、国会の議決権を握って暴走する与党と対峙し、それを補完してきた既存の野党とも一線を画し、底辺で社会を支える当事者たちが候補者となり、「一人一人の力を横に繋げて、市民を代表した新しい勢力をつくる」というこれまでの選挙常識を覆す挑戦は、停滞した選挙戦のなかで新鮮な共感と期待を集めている。「放送禁止物体」(山本太郎)といわれるほど大手メディアが黙殺を決め込むなかにあって、街頭から作り出していった支持の輪は、選挙全体を下から揺さぶる地殻変動をともないながら投票日に向けて確実に膨張を続けている。