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れいわ、次に向けて動き出す 9人の衆議院議員が初登院 減税と生活の底上げを掲げ 来年に向け国会の内外で揺さぶる決意

(2024年11月13日付掲載)

衆院選後に初登院したれいわ新選組公認の議員たち(11日、国会正門前)

 衆議院で11日、首相指名選挙のための特別国会が開かれ、今衆議院選挙で当選したれいわ新選組(山本太郎代表)の衆議院議員9人も初登院した。同日、山本太郎代表、櫛渕万里、大石晃子の両共同代表、高井崇志幹事長が不定例会見を開き、その後、池袋駅西口前で山本代表と衆議院議員全員が街宣をおこなった。会見や街宣では、各議員が全国の有権者と繋がり、真の草の根政党として国会の内外で国民の世論や課題と向き合い、与野党と対峙していく決意をのべた。代表の山本太郎参議院議員は今後党勢を拡大していくために来年の参議院選挙に向けて勢いを緩めず、たたかい続ける姿勢を示した。衆院選後の会見と街宣で山本代表をはじめ各議員が語った主な内容を概括して紹介する。

 

不定例会見に臨むれいわ新選組の山本太郎代表(11日)

 記者 石破総理大臣が決選投票で第103代総理大臣に選出された。山本代表の率直な受け止めは? また、過半数割れのなかで石破政権が続くことになるが、れいわ新選組の今後の戦略や方針は?

 

 山本太郎 私たちは旗揚げのときからずっとぶれていない。30年に及ぶ不況に加えコロナに物価高という状況のなかで、まず必要なのは減税であり、悪い物価高が収まるまでの現金給付だ。自民党も立憲民主党も国民民主党も維新もみな新自由主義へと傾いている。この国の病の実態をしっかりと見つめようとせずに対処療法だけで乗り切ろうとしており、弱い者たちは切り捨てていくという考え方だ。

 

 今回の衆議院選挙前や選挙中に「減税」を訴えていた政党たちは、国民に対しての約束を履行する責任がある。国民生活や事業者の現状をまったく考えず、時限的に(消費税の)5%や8%などという小ぶりな「減税」を訴えていたが、選挙が終わればそれさえも訴えないなんてあり得ない話だ。

 

 「103万円の壁」については、パート・アルバイトの賃金が上がっている現状のなかでその壁を上げていくことは必要だ。しかしそれ以上に国全体の景気を回復させなければならない。私たちは一人一人の購買力を高めるために減税、給付が必要だということを国会のなかで主張していく。そしてなによりも、国民のみなさんとそのような運動を国会の中と外でくり広げていく必要がある。

 

 記者 れいわ新選組の衆議院の議席が3議席から9議席になったが、このペースでは政策を実現させることは難しい。今後来年の参議院選挙も含め、どのような戦略・構想を描いているか?

 

 山本 れいわ新選組は山本太郎1人の政治団体から始まった。最初の参院選で2議席を獲得し、次で5議席、その次に8議席、そして今回で衆議院は3倍増となり、衆参合わせて14議席まで伸びた。ただ、この数では国会の中で主導権を握るのは難しい。だからこそ、これまでいい続けてきたようにキャスティングボートを握ることが大事だ。

 

 まさに今回、それを握っていたのが国民民主党だった。正直にいうと、私たちがあのポジションに行きたかった。ただ、それを手に入れた後にどう動くかというのはそれぞれのセンスや考え方が問われる。一有権者として、今の国民民主党の立ち位置は「もったいないな」というのが私の感想だ。自民党と立憲民主党の両方に対して「どちらが消費税減税するのか? 消費税減税をやる方に力を貸す」というような立ち回りで政策を前に進めていくことができればいいのだが、そこが「103万円の壁」だけになっている。

 

 103万円の壁を上げることは確かに必要だが、控除の中身をあまり分からないまま踊らされていた方が多かったのではないかと思う。この国の控除には「所得控除」と「基礎控除」があり、所得控除は累進課税と相性が悪いのは有名な話だ。所得控除は高額所得者を優遇するためのものであることは明らかであり、諸外国ではこの20~30年の間で制度を変えている。こうしたマイナス面に関しては財務省が一番理解しているはずだ。

 

 30年の不況のなかで低所得や中所得層に対して支援が十分でないなか、さらに国が貧困化して一部の者たちが大きくもうけて格差が開いている。そのことを考えると、基礎控除を200万~300万円近くまで上げ、そこまでは無税という形にするというような、わかりやすい大胆な政策によって国の景気を回復させていく必要がある。こうした提案ならおおいに歓迎するし、この国に必要な処方箋になると思う。ただ、それよりも消費税の減税や廃止、悪い物価高が収まるまでの現金給付の方が、経済効果が高く、お金が使えるようになる人が確実に増える。

 

 「もっと働けるようにしてやる」という状況を変えないといけない。今以上に学生が働かなければならない社会にするのか? 今以上に主婦が家の仕事以外にも仕事をする時間を増やさなければならない社会にするのか? それはもう地獄だ。また、そのような社会が実現して喜ぶのは資本家側だ。対症療法ではなく根本治療が必要だ。そのことを考えると、選ばれるべき政策の焦点は自然と狭まっていくはずだ。

 

 私たちはキャスティングボートを握ることを諦めていない。次の参議院選挙では10議席をこえる必要がある。今回、党として2桁の議席を得た。資本家などから応援してもらえないなかで、本物の草の根で伸ばしていくには一定の時間はかかる。私たちの訴えはぶれることなく、目的もはっきりしているので、時間をかければ間違いなく浸透し拡大していくという自信は十分にある。だが時間をかけているほどこの国に余裕はないし、壊れていく速度の方が早いなかで焦りもある。一刻も早く拡大させていくためにも、次の参議院選挙は大きな勝負になる。

 

 記者 政策面で相容れる党は今のところないのか?

 

 山本 相容れる党があればとっくに一緒になっている。ただ、たとえば今回の選挙のように「ショボいけど消費税減税をいっているな」というところとは今後も力を合わせられる。しかし、選挙が終わってから今のところは維新から「消費税8%」とか、国民民主から「消費税5%」などという声があまり聞こえてこないので、選挙のために詐欺的にいっただけじゃないだろうな? という見方もしてしまう。決してそんなことはないとは思いたいが。

 

 記者 いつ頃までに消費税を廃止するという目標を持っているのか?

 

 山本 なんの後ろ盾もない本当の草の根政党が1議席から14議席まで増えた。これは国会の中からすると「悪い冗談ではないか?」という話だと思う。2019年時点で「消費税減税」なんて話はほとんど出ていなかったし、共産党でさえ「消費税10%への増税反対」というのが公約だった。当時は消費税減税や廃止を訴えること自体ありえない存在だった。だが2021年の衆議院選挙から一気に「減税」というキーワードが出てくるようになった。そして今回は自民・公明・立憲以外は軒並み「減税」にシフトした。国会の中で、なぜ消費税がダメなのかということをしつこく理論的に説明しつつ、国会の外の人たちと繋がって一緒に揺らしていくことによって風穴は開けられる。私たちがそれを実現したと思っている。ここからさらに減税に進んでいくために国会の中で訴えるだけでなく、国会の外とも力を合わせて国民運動にしていくことが必要だ。

 

 れいわ新選組では、次の参議院選挙と地方自治体議員選挙で候補者を公募している。ぜひホームページから気軽に応募してほしい。そしてもう一つ、来年の参議院選や地方自治体選挙に向けて、第2回れいわ政治塾を開校する。11月からスタートし、参加費用は1000円、れいわオーナーズ会員は無料だ。まずは政治がより面白くなるためにみんなで勉強していきたい。

 

9人の衆院議員が決意

 

多くの支持者が集まったれいわ新選組の街宣(11日、池袋駅西口)

 山本 「このままで日本は大丈夫なのか」という一人一人がれいわという存在を横に広げた結果、この衆議院選挙では3議席から9議席、全部で14議席となり、中規模政党の入口に立つことができた。風穴は開いた。ここからさらに消費税廃止に向けてまずは減税へと背中を押してほしい。今回選挙に行かなかった人とも今後一緒に力を合わせていきたい。消費税をやめれば中小企業も助かるし、あなたが使えるお金も年間20万~30万円増える。30年の不況に加えてコロナに物価高の今こそ、あなたの使えるお金を増やす本気の政策を政治にやらせてほしい。今回の選挙で当選した9人の衆議院議員を紹介する。

 

 櫛渕万里(比例東京・共同代表) 仲間が3人から9人へと3倍に増えて、国会本会議場の風景も様変わりしている。全国の草の根の力で変わるということを実感したし、ここからが新しいスタートだ。山本代表がたった1人で立ち上げ、当初はいわば「都市型政党」だったかもしれないが、今回の選挙が全国的な「国民政党」への第一歩になったのだと身が引き締まる思いだ。失われた30年をとり戻すことと絶対に戦争はさせないという決意で、いただいた任期をまっとうしたい。

 

 大石晃子(比例近畿・共同代表) 3年前に衆議院選挙で初当選したときは465議席のうち、最後の465議席目の比例復活当選だった。素人の選挙で偶然当選した選挙で、その1期を完全燃焼して暴れてやるつもりで国会議員になったのを覚えている。今もその気持ちは変わらないが、今回の選挙では党の共同代表となりテレビ等での露出も増えているなかで、党全体の支持率を上げていかなければならず、さらに再選は当然という立場のなかで臨んだ。そのなかで自分が十分な結果を出せたのかということについては、反省点が多い。国民運動としてこの党を引っ張っていくという役割の大きさと、自分の小ささに衝撃を受ける日々だが、諦めずに元気に国会で暴れていきたい。

 

 高井崇志(比例北関東・幹事長) この間、国会議員でもないのに幹事長を任されてきたが、やはり国会議員でなければダメだと思うことや力不足を感じることも多かった。そのなかで今回、国会議員になって、与野党をこえた再編が起き、れいわ新選組の政策を実現させていくためのキャスティングボートを握れるよう幹事長として全力を尽くす。今回の選挙は9議席を獲得して躍進したが、実はもう少しがんばればあと4議席は増やせていたし、さらにもう少しがんばれば20議席が見える所まで来ている。れいわ新選組が5年間、地道に全国津々浦々で街宣やおしゃべり会、デモをやってきた成果でもあるし、これを続けていきたい。来年は参議院選挙や東京都議選、地方選挙と続き、衆議院選挙も次いつあるか分からない状況のなかで、一致結束して党勢拡大に努める。

 

 佐原若子(比例東北) 東北の心を運んで国会で戦いたい。絵に描いた餅である核燃料サイクルをやめさせることを故郷に約束して来た。フランスにある核燃料再処理施設ラ・アーグに行ったときに、「怒れる母たち」というグループの母親たちから「ここの子どもたちが白血病になったのはあなたたち日本人のせいだ」といわれた。日本人は自分たちのことばかり考えてエネルギー安全保障などといっているが、世界中に悲しい思いをさせている。今ある自然は私たちが先祖から受け継いだものではなく、将来の子どもたちから借りているものだ。戦争をしない、させない、みんなが笑って幸せに暮らせる社会をみんなの力で成し遂げよう。

 

 上村英明(比例東海) 人権を空気のように感じられる社会を目指そう。空気は大事だが目には見えない。経済と人権は実はよく似ている。今の与党は国が困った状況をつくりながら「自己責任」で押しつけ、責任を持って国民の面倒を見ない。そうではなく、政府が責任を持って経済も人権も守らなければならない。時間はかかっても、いろいろなアイデンティティを持った人たちが生きやすい社会を創っていきたい。

 

 

やはた愛(比例近畿) 今日初登院したが、一人ではできなかったことだ。ようやくスタートに立てた。本会議に出て魑魅魍魎(ちみもうりょう)さんたちを見ながら、「自分にはなにができるか」と考えたが、愛ある政治をとり戻さないといけない。「泣きながらご飯を食べた人は生きていける」――これは、私が心のお守りとして大切にしている言葉だ。今の時代、悔しいことの方が多いし、泣きながらご飯を食べた経験は私にもみなさんにもあるはずだ。そんな人たちの思いを背負って国会に行く。政治こそが最後の希望であるし、れいわ新選組がみなさんの希望になりたい。

 

 阪口直人(比例東海・副幹事長) 私は長年、国連や国際NGOで平和構築という分野に携わってきた。カンボジアで自由で公正な選挙の支援をしていたときに、銃撃を受けて同僚が殺害され、私自身も何度か銃撃を受けたことがある。戦争の現実は本当にむごたらしい。人の頭が吹き飛び、人間が肉の塊になる。一方で国会には、自分は安全な所に居ながら口だけ勇ましく、国民に対しては血を流す覚悟を求める政治家がいる。冗談じゃない。体を張ってでも平和を守る仕事を、れいわ新選組みんなでやっていく。平和外交は、野党でもできることがたくさんある。私がかつて自由で公正な選挙の支援をやったときは、野党のときに2億円の予算で実施した。また紛争地域の武装勢力と政府を結ぶ仕事は、政府でなくフリーなポジションでいた方がやりやすい。平和外交を積み重ねて日本が尊敬され、信頼される国になることの方が、アメリカの抑止力に頼るよりもはるかに日本の安全保障の柱になる。

 

 たがや亮(比例南関東・副代表) 私は中小零細企業を36年経営している。中小企業がこの間どんな思いでやってきたのかは、自分自身が体験してきてよくわかる。消費税の導入から様々な困難があったが、私はそこを変える税制改革をやりたい。大手企業を優遇する税制ではなく、中間から底辺層をしっかりと下支えする税制の大改革を実現させたい。

 

 

 山川仁(比例九州・国対委員長) 今日初登院して、山本代表がよくいう「与党も野党も茶番」ということを目の当たりにした。その茶番をさせないように、私たちがしっかりと緊張感を高めていく。今、必要な財源は国がしっかり持っている。そのお金を皆さんに届けていく。そして減税、消費税廃止を一丸となって勝ち取っていくために頑張っていく。

 

 

れいわの議員の姿勢とは

 

 山本 今までは参議院で必死に抵抗してきたが、衆議院では数が少なすぎてあまりにもひどい扱いを受けてきた。しかし、今回の選挙では衆議院でもまともに戦える状況まで数を増やすことができた。これからは衆参ともに手を緩めずに求め続け、主張し続けていく。

 

 少なくとも国民民主党の玉木代表の「下半身問題」(不倫問題)で国民が命を奪われることはない。そんなことよりも、選挙の公約にあげていた消費税5%への減税をさっさとやることの方が国民の命に直結する。「103万の壁」の引き上げも確かに重要で、緊急的に必要であることには同意する。だが、消費税減税を急がなければ、このままでは中小零細企業はバタバタ潰れていく。倒産している中小零細企業の8割が不況型倒産だ。(国民民主党は)自民党と立憲民主党から「俺たちと一緒にやらないか」と甘い言葉をかけられているのなら、「消費税減税を進める方と一緒にやる」くらいのことをいってみろと思う。「まずは小さなゴールを決めてから…」というようなせこい話をしていないで、政治のダイナミズムを見せてみろといいたい。

 

 ものわかりが良い国会議員が多すぎる。「与党がいっているからここは乗っておこう」ということを30年続けてきたからこの国はここまで壊れた。日本経済を破壊したのは自民党だけでない。与党側にすりよって何かしらのアメ玉をもらおうとご機嫌とりをする野党自身にも責任がある。だから徹底的にやる必要があるし、れいわ新選組がこの先もさらに力強く進んでいかないといけない。

 

 れいわ新選組には宗教団体や大きな企業といった後ろ盾はなにもない。れいわの新人議員には、一人一人が自己完結できることだけでなく、私たちのグループを支えるさまざまな仕事に関わってもらわないといけない。そういう意味では、事務方としての能力も求められるし、一般的な政党よりももっと忙しい。一般的な議員であれば、政党という大きな船に乗って議員1人分の仕事をしている方が楽だ。今回議員として当選した新人の方々はこの先やらなければならないことがかなり増えるだろうが、それを一つ一つこなしていかなければより大きくなった船を動かしていくことはできない。

 

 国会議員は良い給料をもらえているというイメージがあるかもしれないが、まじめに活動している議員であれば全国あちこち飛び回らなければならず、ほとんどお金なんて残らない。政治家が街に出て、人々の課題を受けとったうえで国会で戦うことは政治の基本だ。私たちの活動は、お金を得るための仕事として議員をやっていたのでは続かない。はっきりいえば、給料と見合っていないくらいみんな働いているし、何人分もの仕事を一人でしている。政治の現場が一番非人道的なのだ。

 

 それでも、「世の中を変えるためにやっているんだ」という基本原則を誰も忘れていない。今自分たちがやっていることに対して、どうしようもないくらいのやりがいを感じてエンジンにしていかなければ続けられない。「やってられない」と思ってしまうようなことの連続だが、それでも乗りこえられるのは、世の中を変えたいからだ。そういう思いで新人のみなさんもいてくれると思う。みんな覚悟を決めてやっている。それぞれに課題を持った即戦力であり、みんなでさらに国会を揺らしていく。

 

衆院選結果分析と解説

 

 高井 2024年衆議院選挙のれいわ新選組の比例票は、全国で380万5060票で、前回(221万5640発表)から71%(1・7倍)増となった。各比例ブロックの分析結果を見ていく。

 

 北海道ブロック…最後の最後に「民主党」の案分票で国民民主党に抜かされてしまった。定数8に対してれいわは9番目で、1議席獲得まではあと1万4683票必要だった。

 

 東北ブロック…定数12のうち10番目。全体で7・2%にあたる27万1855票を得て1議席を獲得した。共産党や維新よりも上に行っている。北海道や東北での議席獲得は厳しいかなと思っていたが、立派に東北は1議席取れた。

 

 北関東ブロック…7・2%の得票で1議席を獲得。定数19に対してれいわは9番目。41万9511票を獲得した。2議席目まではあと3万8673票必要だった。あと1割増やしていれば、北関東ではもう1議席いけた。

 

 南関東ブロック…6・6%の得票で1議席を獲得。定数23に対してれいわは10番目。47万2519票を獲得し、2議席目まではあと4万8118票必要だった。ここでもあと全体の票の1・1倍増やせていたら南関東でもう1議席取れていた。

 

 東京ブロック…7・1%の得票で1議席を獲得。定数19に対してれいわは11番目。45万1865票を獲得し、2議席目まではあと6万4745票必要だった。ここもあと少しで2議席目を狙えており、惜しかったといえる。

 

 北信越ブロック…6・6%の得票で議席獲得はならなかったが、定数10に対してれいわは11番目。20万6659票を獲得し、1議席獲得まではあと1万1958票必要だった。共産党を上回り、維新とギリギリの差だった。善戦したといえる。

 

 東海ブロック…7・8%の得票で2議席を獲得した。定数21に対して8番目と21番目だ。50万6112票を獲得し、3議席目まではあと25万3056票必要だった。

 

 近畿ブロック…6・3%の得票で2議席を獲得した。定数28に対して、れいわは12番目と28番目。55万7899票を獲得し、3議席獲得まではあと27万8949票必要だった。

 

 中国ブロック…5・9%の得票で議席獲得はならなかったが、定数10に対して14番目。20万8109票を獲得し、1議席獲得まではあと1万7244票必要だった。定数が少ないので厳しいといわれていたが、あと全体の1・1倍増やせば議席が獲得できるところまできた。

 

 四国ブロック…6・2%の得票で議席獲得はならなかったが、定数6に対して12番目。9万5973票を獲得し、1議席獲得まではあと6万3972票必要だった。善戦したといえる。

 

 九州ブロック…7・8%の得票で1議席を獲得した。定数20に対してれいわは8番目。ここも維新や共産を抜いている。46万1425票を獲得した。2議席獲得まではあと1万9370票必要だった。5%増やせばもう1議席とれた。

 

 こうした結果を見てみると、あと1・1倍くらいの頑張りで4~6議席くらいは増やせるし、9議席のところが14~15議席まで増やせることが見えてきている。

 

 山本 次は(来年の)参議院選挙だ。れいわ新選組の参議院議員は今は5議席だが、10議席を獲得できればかなり話が変わってくる。ただ、参議院の方が議席を増やすのが難しい。比例でも1議席100万票が必要となり、選挙区も全県での戦いになる。なんとしても10議席をこえられるようにと気合いを入れて今考えているところだ。れいわがこれだけ拡大したのは、あなたがれいわを育てたからだ。ここからさらに大きくしてほしい。風穴を大きな穴に変えて根底から変えていこう。まずはキャスティングボートを握る、それを目標に頑張りたい。

 

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