敗戦後10年目の1955年、あらゆる言論機関が支配勢力の代弁者をつとめ、大衆は語るべき何らの機関も持たない状況のなかで、真実を泥土にゆだねるのではなく、欺瞞のベールを引きはがして言いたいことをあからさまにいい、真に大衆世論を力強いものにするために、大衆の言論機関として長周新聞は創刊されました。この4月15日で創刊60周年を迎えます。長周新聞は創刊以来、私たち勤労大衆の生活とたたかいに深く関わって発展してきました。その歩みは私たち勤労大衆の戦後70年の歩みでもあります。
戦後、日本人民は戦争の痛手のなかから立ち上がり、平和で豊かな日本社会をつくるために努力してきました。しかし敗戦から70年がたった今日の日本社会は、政治、経済、文化、教育にいたるまで全面的に対米従属の植民地状態に置かれ、失業と貧困は深刻なものになっています。そして、アメリカが中東や世界各国で引き起こす戦争の矢面に立たされ、引きずり込まれる危険さえ高まっています。
このなかで、このままでは日本はつぶれてしまう、戦争を阻止し、日本社会の立て直しに立ち上がろうという世論はうっ積しています。しかしそれを束ねる政治勢力、未来を切り開いていく運動勢力がいなければ形にはなりません。日本の独立と平和を実現する労働運動や人民運動がいきいきと発展し、全国を席巻していくことが必要となっています。
創刊60周年の読者運動は、私たちが長周新聞とともに歩んできた戦後70年の歴史を振り返り、肉親が320万人も殺されたあの大戦と戦後の社会はいかなるものであったか、とりわけ米ソ二極構造の崩壊と市場原理主義改革と称されるこの20年ほどで日本社会はどのようになったか、このなかで長周新聞の活動はどうであったかを総括し、日本人民の進撃方向と長周新聞が果たすべき役割について明確にし、新しい出発点にしたいと考えています。
全国の読者、支持者のみなさん! 長周新聞創刊60周年を祝賀し、私たち読者の手で記念集会を大成功させるために、実行委員会の結成をよびかけます。戦争を阻止して平和で豊かな日本社会を建設する、新しい歴史の出発点としましょう。
長周新聞創刊60周年記念祝賀集会
日時 5月17日(日) 午後1時
場所 海峡メッセ下関 展示見本市会場
佐藤公治(人民教育同盟中央本部委員長)
柳田明(川崎市・医師)
高橋匡(原爆展を成功させる広島の会)
屋宜恒一(沖縄市民生委員児童委員協議会会長)
海原三勇(元下関市PTA連合会副会長)
田中早苗(劇団はぐるま座)
斉藤さやか(劇団はぐるま座)