いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『東電原発事故 10年で明らかになったこと』 著・添田孝史

 菅内閣が福島原発放射能汚染水の海洋放出を決定したことに、国内外から厳しい批判の声があがっている。    最近出版された本書の目的は、・・・

書評・テレビ評2021.5.2 

『深夜薬局』 著・福田智弘

 舞台は新宿・歌舞伎町。小池都知事からコロナ感染拡大の震源地と名指しされた、日本一の歓楽街のど真ん中、夜の街らしい店が周囲を囲むビルの1階に、そ・・・

書評・テレビ評2021.4.25 

『有機農業で変わる食と暮らし』 著・香坂玲、石井圭一

 最近、食の安全に対する関心が身近なところでも高まっているのを感じる。それでも有機農業の生産物というとまだまだ特別なもので、身近なものとはいえな・・・

書評・テレビ評2021.4.22 

『ルポ 新大久保 移民最前線都市を歩く』 著・室橋裕和

 山手線の駅で新宿の次にある新大久保は、かつてコリアンタウンとして全国的に有名になった。今でももちろん韓国の店は多いが、ベトナム人やミャンマー人・・・

書評・テレビ評2021.4.20 

『疫病と人類』 著・山本太郎

 著者は長崎大学熱帯医学研究所教授。専門は国際保健学、熱帯感染症学、感染症対策で、アフリカのケニアやジンバブエ、カリブ海のハイチなどで感染症対策・・・

書評・テレビ評2021.4.20 

『検閲官 発見されたGHQ名簿』 著・山本武利

 敗戦後の日本では、日本を単独占領したアメリカ占領軍が、NHKや新聞、雑誌、映画、演劇を発表前に厳しく審査するとともに、個人の郵便や電報、電話も・・・

書評・テレビ評2021.4.15 

『アメリカの病』 著 ティモシー・スナイダー 訳・池田年穂

 本書は、コロナ感染拡大が始まる直前の2019年末から3カ月の間、肝疾患による敗血症のために生死の淵をさまよったイエール大学歴史学部教授の著者が・・・

書評・テレビ評2021.4.8 

『ノマド 漂流する高齢労働者たち』 著 ジェシカ・ブルーダー 訳・鈴木素子

 かつてスタインベックは、1930年の世界大恐慌後、農業の機械化を進める資本家によって故郷の土地を追われ、家財をトラックに積み込んでオクラホマか・・・

書評・テレビ評2021.4.4 

『首都直下地震と南海トラフ』 著・鎌田浩毅

 福島県と宮城県で震度六強を記録した2月13日の地震が、10年前の東日本大震災の余震だと聞いて驚いた。地球は、われわれが日々忙しく働いている時間・・・

書評・テレビ評2021.3.30 

『次なるパンデミックを回避せよ』 著・井田徹治

 世界の人々を苦しめている新型コロナウイルスは、もともと野生のコウモリが持っていたコロナウイルスがセンザンコウなどを中間宿主として変異し、人間に・・・

書評・テレビ評2021.3.28 

『保育園に通えない子どもたち』 著・可知悠子

 東京都目黒区で2018年6月、両親から虐待を受けて5歳の子どもが死亡した。その子どもは幼稚園や保育園に通っておらず、周囲とのつながりが断たれた・・・

書評・テレビ評2021.3.23 

『ザ・トゥルー・コスト ーファストファッション 真の代償ー』 アンドリュー・モーガン監督 

 衣服をつくる世界のアパレル業界をめぐる、少数者の貪欲と何億という人々の貧困を描いたドキュメンタリーである。都市部の若者をターゲットに2000年・・・

書評・テレビ評2021.3.11 

『消えゆく砂浜を守る』 著・コーネリア・ディーン

 著者はサイエンス・ライターで、アメリカ科学振興協会の一員である。本書で、アメリカでのハリケーンによる海岸災害とのたたかいの歴史を通じて、人間社・・・

書評・テレビ評2021.3.9 

『砂戦争』 著・石弘之

 もしもビルのなかでこの文章を読んでいるのなら、まわりの壁や床、天井となっているコンクリートの7割は砂でできていることを想像してほしい。砂の最大・・・

書評・テレビ評2021.3.4 

『ルポ入管――絶望の外国人収容施設』 著・平野雄吾

 在留資格のない非正規滞在者となった外国人が、各地の入管(旧入国管理局、現在は出入国在留管理庁・地方出入国在留管理局)施設に無期限に収容され、暴・・・

書評・テレビ評2021.3.2 

『Weの市民革命』 著・佐久間裕美子

 今アメリカで、パンデミックのただなかから、新しい文化革命が起こっている。それは、著者によれば、「Weの市民革命」と名付けられるものだ。新型コロ・・・

書評・テレビ評2021.2.26 

『人に話したくなる土壌微生物の世界』 著・染谷孝

 宇宙空間から見て地球が青く見えるのは地表の7割が海に覆われているからだが、もう一つ重要なことは陸地があり土壌があることだ。地球以外の星では、土・・・

書評・テレビ評2021.2.26 

映画『アバター』が描く自然破壊的鉱山開発 再エネが抱える不都合な真実

 今、先端技術を使った工業製品を生産して莫大な利益を得ようとし、それに必要な鉱物資源を手に入れるために、アジア、アフリカ、ラテンアメリカで森林を・・・

書評・テレビ評2021.2.18 

『私の夢まで、会いに来てくれた』 編・金菱清

 宮城県仙台市にある東北学院大学の金菱清教授のゼミナールは、東日本大震災の直後に「震災の記録プロジェクト」を立ち上げて以来、被災地の調査を続け、・・・

書評・テレビ評2021.2.14 

『米国の科学と軍産学複合体』 著・スチュアート・W・レスリー 訳・豊島耕一、三好永作

 アメリカの戦後の軍事研究体制は軍、ハイテク産業界、研究大学による「黄金の三角形」と呼ばれている。本書はおもにその代表的な2つの理工科系大学、マ・・・

書評・テレビ評2021.2.9