いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

文字サイズ
文字を通常サイズにする文字を大きいサイズにする
カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと』 著・山極寿一

 40年間にわたってアフリカでゴリラの研究に勤しみ、2014年から6年間は京大総長として大学改革を現場で実行する側にいた著者が、みずからの体験を・・・

書評・テレビ評2021.12.9 

『日本の食と農の未来』 著・小口広太

 「コロナ禍で消費者の意識、食に対する考えが変わってきている」そうだ。食料自給や地産地消などのローカル・フードシステムへの見直しが始まり、都市生・・・

書評・テレビ評2021.11.15 

『富士山噴火と南海トラフ』 著・鎌田浩毅

 大量の軽石が沖縄周辺に押し寄せて、漁業や海運業に大きな被害が出ている。原因は沖縄から1000㌔東に位置する小笠原諸島の海底火山、福徳岡ノ場の大・・・

書評・テレビ評2021.11.15 

『ルポ コロナ禍で追い詰められる女性たち』 著・飯島裕子

 コロナによるダメージは女性、それも非正規雇用者に集中している――ノンフィクションライターの著者は、シングルマザー、DV(家庭内暴力)などでステ・・・

書評・テレビ評2021.9.30 

『膨張GAFAとの闘い』  著・若江雅子

 コロナ禍の下、他の企業や自営業者の苦境を尻目に、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と呼ばれる米IT企業4社が異常な高収益・・・

書評・テレビ評2021.9.28 

『絶望死のアメリカ』 著 アン・ケーンス、アンガス・ディートン 訳・松本裕

 20年前、アメリカは9月11日の同時多発テロを契機に対テロ戦争に突入した。だが、最近の米軍のアフガン撤退は、最新兵器で武装したいかなる大国であ・・・

書評・テレビ評2021.9.28 

『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』 著・宮田律

 ベトナム戦争末期のサイゴン陥落を想起させるような米軍の撤退で、20年続いたアメリカのアフガニスタン戦争は終わりを告げた。しかしアメリカの戦争に・・・

書評・テレビ評2021.9.2 

『農業消滅――農政の失敗がまねく国家存亡の危機』 著・鈴木宣弘

 日本の四季を象徴する田園風景はかつての色彩の変化を失い、荒れた休耕地、山林だけが目につくようになった。これが自然の移ろいではなく、国の農業政策・・・

書評・テレビ評2021.8.29 

『コロナ貧困 絶望的格差社会の襲来』 著・藤田孝典

 日本で新型コロナ感染者が確認されて1年7カ月が過ぎたが、「政府は自粛をいうばかりで、休業補償は出し渋り、PCR検査は増やさず、ベッドも増やさず・・・

書評・テレビ評2021.8.19 

『風よ 鳳仙花の歌をはこべ』 編著・ほうせんか

 戦前の天皇制軍国主義の支配者たちは、日本軍を朝鮮半島に侵攻させ、1910年に大韓帝国を併合した。土地をとりあげられた朝鮮の農民たちは、仕事を求・・・

書評・テレビ評2021.8.11 コメント(1)

『帰還兵の戦争が終わるとき』 著 トム・ヴォス、レベッカ・アン・グエン 訳 木村千里

 バイデン政府は8月にアフガニスタンから米軍を撤収させると発表した。2001年9・11テロ事件以降、米国がアフガニスタンやイラクに戦争を仕掛け、・・・

書評・テレビ評2021.8.5 

『小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常』 著・辻山良雄

 東京・新宿から数㌔西に走ったところにある杉並区荻窪に、小さな新刊書店「Title」がある。店主は1972年兵庫県生まれで、大学卒業後大手書店チ・・・

書評・テレビ評2021.8.5 

『アンダーコロナの移民たち』 編著・鈴木江理子

 新型コロナウイルス感染症の脅威は、人種や民族、国籍をこえたものだ。しかし実際には、その影響は社会のなかで弱い立場に置かれている者に、より大きく・・・

書評・テレビ評2021.7.28 

『浅草かっぱ橋商店街 リアル店舗の奇蹟』 著・飯田結太

 舞台は東京の浅草と上野の中間に位置する、世界最大級の飲食店用品の問屋街「かっぱ橋道具街」のなかの、小さな料理道具専門店「飯田屋」である。創業か・・・

書評・テレビ評2021.7.17 

『食の安全を守る人々』 山田正彦氏らによるドキュメンタリーが公開

   山田正彦元農林水産大臣らがクラウドファンディングを呼びかけて制作してきたドキュメンタリー映画『食の安全を守る人々 未来の子どもた・・・

書評・テレビ評2021.7.13 

『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震』 著・石橋克彦

 「品川―名古屋間を時速505㌔で、約40分で結ぶ」と宣伝されるリニア中央新幹線が、経済面や技術面、環境に与える影響など多くの問題を抱えているこ・・・

書評・テレビ評2021.7.6 

『菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』 渡邉格・真理子 著

 東京生まれの夫婦が、2008年に千葉県いすみ市に「タルマーリー」を開業し、天然酵母と国産小麦だけで発酵させるパン作りを始めた。その後、よりよい・・・

書評・テレビ評2021.7.6 

『リニアが壊す南アルプス』 編著・「ストップ・リニア!訴訟」原告団南アルプス調査委員会

 リニア中央新幹線はJR東海が総工費9兆円をかけておこなう事業で、最高時速500㌔で品川―名古屋間を40分で、また品川―大阪間を67分で結ぶ「夢・・・

書評・テレビ評2021.6.24 

『シェフたちのコロナ禍』 著・井川直子

 本書は東京がコロナ対策の緊急事態宣言下にあった昨年4月7日からの約50日間、食と酒に関するエッセイを書いてきたライターが、都内の34人の飲食店・・・

書評・テレビ評2021.6.20 

『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。』 著・具志堅隆松

 沖縄では戦後76年をへた今も、沖縄戦で犠牲になった多くの兵士・民間人の遺骨が採集されないままガマ(洞窟)や構築壕、崩れた土砂に埋もれている。本・・・

書評・テレビ評2021.6.13