いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『大分断――教育がもたらす新たな階級化社会』 著=エマニュエル・トッド

 フランスのゼネストの大波は為政者が社会の統率力をなくしていること、一方で労働者こそが新しい時代を開き建設する能力を兼ね備えた階級であることを、・・・

書評・テレビ評2023.4.18 

『コソボ 苦闘する親米国家』 著・木村元彦

 アメリカが「自由」「民主主義」を掲げ、国連安保理決議のないまま主権国家に軍事介入した例として、イラクやアフガニスタン以前におこなわれたのが、本・・・

書評・テレビ評2023.4.18 

『ポスト資本主義序説』 著・松下冽

 「今日、われわれは“移行期”の入り口にいる。すなわち、グローバル化の新自由主義段階からポスト新自由主義への移行である」。冒頭、こうした提起から・・・

書評・テレビ評2023.3.16 

映画『妖怪の孫』――安倍晋三がもたらしたのは美しい国か、妖怪が棲む国か? 監督・内山雄人

 あれだけ世間を騒がせたモリカケ桜も統一教会の問題も、今ではまるでなかったかのような空気をメディアが醸し出すなか、安倍晋三元首相やその背景を改め・・・

書評・テレビ評2023.3.6 

ドキュメンタリー『新型コロナが映すいのちの格差』 監督・山口勝則 制作・アジア太平洋資料センター

 2020年に始まった新型コロナ・パンデミックは、これまでに世界全体で6億7200万人以上の感染者と、685万人以上の死者を生み出した。しかし、・・・

書評・テレビ評2023.2.22 

『賃労働の系譜学』 著・今野晴貴

 欧米諸国の各都市で十万、百万単位の労働者がストライキに立ち上がり、街頭にくり出している。製造業や公共交通・運輸から医療、介護、保育、教育、飲食・・・

書評・テレビ評2023.2.12 

『アフガニスタン・ペーパーズ』 著=クレイグ・ウィットロック 訳=河野純治

 2001年の9・11ニューヨーク・テロ事件の翌月、アメリカは「テロの実行犯・アル=カーイダを殲滅し、彼らをかくまうタリバン政権を打倒し、この国・・・

書評・テレビ評2023.2.11 

『日本インテリジェンス史』 著・小谷賢

 インテリジェンスとは、国家の政策決定のために情報分析や諜報活動をおこなうことと定義される。それは、映画『007』(英国のMI6がモデル)では勧・・・

書評・テレビ評2022.12.16 

DVD『出稼ぎの時代から』 監督・本木勝利、大野和興 

 1960年代の「高度成長期」には、農村の若者が集団就職で都市に出る光景が各地の駅頭で繰り広げられた。それとともに、農家の大黒柱であった男たちが・・・

書評・テレビ評2022.12.13 

『GE帝国衰退史』 著=トーマス・グリタ、テッド・マン 訳=御立英史

 東芝が事実上破綻の憂き目にあった契機は、金融事業に手を出して破綻寸前の米原子力メーカー・ウェスチングハウス(WH)を傘下においたことだった。ま・・・

書評・テレビ評2022.12.13 

『ヤジと民主主義』 著・北海道放送報道部、道警ヤジ排除問題取材班

 2019年7月の参院選期間中、安倍晋三元首相が自民党候補の演説を始めたとき、安倍やめろ 増税反対 とヤジを飛ばした聴衆数人を北海道警察数十人が・・・

書評・テレビ評2022.12.10 

『ロシアのなかのソ連――さびしい大国、人と暮らしと戦争と』 著・馬場朝子

 ロシアのウクライナ侵攻が始まって10カ月が経とうとしている。日本を含む欧米世界では、「プーチンは狂っている」「なにをするかわからない悪魔」とい・・・

書評・テレビ評2022.10.27 

『ストライキ2・0 ブラック企業と闘う武器』 著・今野晴貴

 アメリカでは今、アマゾンやアップル、スターバックスなどで労働組合結成のラッシュが起こり、新たなストライキのうねりが全米を揺るがしている。また、・・・

書評・テレビ評2022.10.20 

『ラテンアメリカの連帯経済 コモン・グッドの再生をめざして』 編・幡谷則子

 かつて「アメリカの裏庭」と呼ばれたラテンアメリカで反米左派政権があいついで誕生し、左派ドミノと呼ばれて注目を集めている。本書は、こうした諸国の・・・

書評・テレビ評2022.10.20 

『アメリカとは何か――自画像と世界観をめぐる相剋』 著・渡辺靖

 ドナルド・トランプ前米大統領は、2020年の大統領選挙で敗北したが、前代未聞の連邦議会議事堂襲撃事件を煽動したとして非難されたにもかかわらず、・・・

書評・テレビ評2022.10.6 

「私がつかんだコモンと民主主義」 著・岸本聡子

 著者はオランダ・アムステルダムに本拠地を置く政策シンクタンクNGO「トランスナショナル研究所(TNI)」に2003年から所属し、水道民営化問題・・・

書評・テレビ評2022.10.1 

『パンとサーカス』 著・島田雅彦

 島田雅彦の小説『パンとサーカス』(講談社)は戦後一貫してアメリカに国益を売り渡してきた為政者に怒りをつのらせ、「世直し」を願う若者たちがテロ計・・・

書評・テレビ評2022.9.10 

『ダボスマン 世界経済をぶち壊した億万長者たち』 ピーター・S・グッドマン著 梅原季哉・訳

 パンデミックによって世界で650万人以上の人命が失われ、何億という人々が貧困と飢餓に苦しんでいる。直接手を下したのはコロナウイルスだが、深刻な・・・

書評・テレビ評2022.9.6 

『〈弱さ〉を〈強み〉に 突然複数の障がいをもった僕ができること』 著・天畠大輔

 1981年、広島県生まれの著者は、14歳まではよく食べ、体の大きい、ガキ大将気質な「普通の」子どもだった。それが14歳のとき、若年性急性糖尿病・・・

書評・テレビ評2022.7.5 コメント(1)

『場所からたどるアメリカと奴隷制の歴史』 著・クリント・スミス

 一昨年5月、アメリカで警官が黒人のジョージ・フロイド氏を殺害した事件を契機に、ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)運動が全米を席巻し・・・

書評・テレビ評2022.7.5