いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『国語教育が危ない!』 著・村上慎一、伊藤氏貴

 長年、高校で国語を教えてきた著者は、こうのべる。    言葉は、世界を概念化して認識するためのものである。世界とは外界だけでなく、人・・・

書評・テレビ評2024.6.4 

『ネイティブス:帝国・人種・階級をめぐる黒人ラッパーの自伝的考察』 著・AKALA

 著者のAKALA(本名キングスリー・デーリー)は今注目を集めるイギリスのラッパーだが、作家、詩人、教育家、政治活動家の顔も持っている。著者は人・・・

書評・テレビ評2024.6.4 

『ホロコーストからガザへ』 著 サラ・ロイ 編訳 岡真理、小田切拓、早尾貴紀

 昨年10月7日のハマスのイスラエル攻撃を機にしたイスラエルの大量虐殺、それをめぐる国際情勢の急速な事態の進展は、覆い隠されてきた「天井のない監・・・

書評・テレビ評2024.5.18 

『関東大震災と中国人:王希天事件を追跡する』 著・田原洋

 1923年9月の関東大震災のさい、朝鮮人や日本人の社会主義者に対する虐殺とともに、多数の中国人に対する虐殺が日本の軍隊や警察によっておこなわれ・・・

書評・テレビ評2024.5.18 

『人類の起源:古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』 著・篠田謙一

 世界の多くの文化には、「人は神によってつくられた」という創世神話がある。ヨーロッパ中世の封建制はキリスト教が支えた。しかし、14世紀に始まるル・・・

書評・テレビ評2024.5.17 

『口の立つやつが勝つってことでいいのか』 著・頭木弘樹

 著者は小学生のとき、口が立つ子どもだった。教室でとっくみあいのケンカをしていると、先生が間に入って「暴力はダメ。話し合いで」と両者を分けて、「・・・

書評・テレビ評2024.5.15 

『孤独死大国:予備軍1000万人時代のリアル』 著・菅野久美子

 「国立社会保障・人口問題研究所」は4月、国勢調査をもとに2050年までの日本の家族構成についての予測を発表した。それによると、「未婚者の増加」・・・

書評・テレビ評2024.5.15 

映画『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督)を考える

 ハリウッド映画『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督、2023年)が3月29日から全国で公開されている。広島・長崎に投下した原子爆・・・

書評・テレビ評2024.4.12 

『移民の子どもの隣に座る:大阪・ミナミの「教室」から』 著・玉置太郎

 国境をこえて移動する人・せざるを得ない人が世界中で増えているが、日本では社会制度も人々の考え方もそれに追いつかず、「ダイバーシティ(多様性)」・・・

書評・テレビ評2024.4.5 

『科博と科学:地球の宝を守る』 著・篠田謙一

 国立科学博物館(科博)は、昨年夏のクラウドファンディングで全国的な注目を集めた。2001年から独立行政法人に移行した科博は、国からの運営費交付・・・

書評・テレビ評2024.4.5 

『カテギ:物流倉庫でミックスコーヒーをがぶ飲みしながら働いた話』 イ・ジョンチョル 著 印イェニ 訳

 日本の物流業界は、今年4月から時間外労働時間の罰則付き上限規制が始まり、2030年には3割の荷物が運べなくなるといわれている。いわゆる「202・・・

書評・テレビ評2024.3.28 

『電通マンぼろぼろ日記』 著・福永耕太郎

 電通といえば、元電通幹部で「スポーツビジネスのドン」と呼ばれた高橋治之・元東京五輪組織委員会理事がスポンサー契約をめぐる収賄疑惑で逮捕され、オ・・・

書評・テレビ評2024.3.28 

ドキュメンタリー映画『はじめから烙印を押されて』 監督 ロジャー・ロス・ウィリアムズ

 当欄で紹介したイブラム・X・ケンディ著『人種差別主義者たちの思考法 黒人差別の正当化とアメリカの400年』を原作に、米国で製作されたドキュメン・・・

書評・テレビ評2024.3.23 

『戦争はどうすれば終わるか?:ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論』 著・柳澤協二、伊勢﨑賢治、加藤朗、林吉永

 本書は「ウクライナ、ガザと非戦の安全保障論」の副題にみるように、今世界に衝撃を走らせている二つの戦争に対して、「非戦」「避戦」「停戦」の立場か・・・

書評・テレビ評2024.3.8 コメント(1)

『イスラエル軍元兵士が語る非戦論』 著 ダニー・ネフセタイ 構成 永尾俊彦

 イスラエル軍で超エリートといわれる空軍パイロットの養成学校から始めて3年間の兵役を経験したダニー・ネフセタイ氏は、退役後に日本に来て家具職人と・・・

書評・テレビ評2024.3.8 

『人種差別主義者たちの思考法:黒人差別の正当化とアメリカの400年』 著 イブラム・X・ケンディ 訳 山田美明

 米ボストン大学教授で反人種主義研究・政策センター所長である著者(1982年生まれ)が、ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)運動の只中・・・

書評・テレビ評2024.3.7 

『食べものから学ぶ現代社会:私たちを動かす資本主義のカラクリ』 著・平賀緑

 丹波の農村での畑を耕す生活や、香港の国際金融センターでの仕事を経験し、有機農業運動やアグロエコロジーなど幅広い市民運動にも参加して、経済学者が・・・

書評・テレビ評2024.2.29 

『アメリカのイスラーム観:変わるイスラエル支持路線』 著・宮田律 

 4カ月以上にわたって続くイスラエルによるパレスチナ人の大量虐殺(ジェノサイド)は、世界最大の軍事力を持つアメリカによって支えられている。これに・・・

書評・テレビ評2024.2.13 

『#Z世代的価値観』 著・竹田ダニエル

 アメリカのZ世代の若者たちの多くが、「パレスチナ連帯」を正面から掲げて登場している。それに象徴されるように、これまでの世代では常識とされてきた・・・

書評・テレビ評2024.2.13 

『限界分譲地:繰り返される野放図な商法と開発秘話』 著・吉川祐介

 最近、「限界ニュータウン」という言葉を目にすることがある。昭和期に開発された都市部郊外のニュータウンで、高齢化が進み、空き家や空き地が拡大し、・・・

書評・テレビ評2024.2.8