いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『レ・ミゼラブル』が描いた19世紀のパリ 王政が放置した下水道の探索 今日につながる公衆衛生の営み

 コロナ禍に立ち向かい外出自粛による閉塞感をうち破ろうと、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の歌曲「民衆の歌」を、俳優や歌手あるいは家族や若い仲間同・・・

書評・テレビ評2020.5.27 

感染症と格闘した人類の歴史 研究者らの著作から学ぶ

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界を覆い、日本では緊急事態宣言の解除へ進んでいるものの、秋には第二波も予測されるなど不安な日々が続いている。こ・・・

書評・テレビ評2020.5.26 

『ルヴァンとパンとぼく』 著・甲田幹夫

 国産小麦にこだわり、添加物を入れず、自家培養発酵種のパンをつくり続けて35年の、パン屋のオーナーの自伝的エッセイである。パンづくりの現場のルポ・・・

書評・テレビ評2020.5.20 

『アメリカン・プリズン』 シェーン・バウアー 著 満園真木 訳

 国民皆保険がなく、医療が民営化され、貧乏人が医者にかかれないアメリカで、新型コロナウイルスの感染者数と死者数が世界トップを更新し続けている。そ・・・

書評・テレビ評2020.5.19 コメント(1)

『人類と病――国際政治から見る感染症と健康格差』 著・詫摩佳代

 著者は東京都立大学法学政治学研究科教授。グローバル化が進む今、感染症は簡単に国境をこえてしまうので、国際保健協力なくして人類は感染症にうち克つ・・・

書評・テレビ評2020.5.13 

『災害ユートピア』(レベッカ・ソルニット著)にみる 災害の中で生まれる人々の連帯感

 新型コロナウイルスの感染拡大のなかで、ときどき信じがたいニュースが飛び込んでくる。コロナ感染患者の治療に奮闘する病院で、そこに勤務する看護師の・・・

書評・テレビ評2020.5.9 コメント(1)

カミュの『ペスト』が問うているもの 極限のなかで生まれる立ち向かう力

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広がるなか、フランスの作家、アルベール・カミュが一九四七年に発表した『ペスト』が読まれているという。『ペ・・・

書評・テレビ評2020.4.17 

『サル化する世界』 著・内田樹

 著者は神戸女学院大学名誉教授。著者のいう「サル化」とは、中国の春秋戦国時代(紀元前8世紀から同3世紀)の、宋の説話「朝三暮四」のサルのことだ。・・・

書評・テレビ評2020.4.14 

『救急車が来なくなる日』 著・笹井恵里子

 本書はフリージャーナリストの著者が全国の救命救急の現場を密着取材してまとめ、昨年8月に発行された。日本では24時間365日、救急車は要請があれ・・・

書評・テレビ評2020.4.7 

『水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと』 著・岸本聡子

 日本では改定水道法の成立によって水道の民営化が可能になったが、世界に目を向けると、水道の民営化がおこなわれていた国々で水道を再公営化する波が広・・・

書評・テレビ評2020.3.26 

山本太郎(長崎大学教授)著『感染症と文明』から考える 人類社会の変遷と感染症との闘い

 文明の誕生が人類に感染症をもたらした。その後、人類はどのように感染症とたたかってきたか。長崎大学熱帯医学研究所教授の山本太郎氏が著した『感染症・・・

書評・テレビ評2020.3.19 

『私は虐待していない 検証 揺さぶられっ子症候群』 著・柳原三佳

 赤ちゃんを激しく揺さぶって虐待し脳に大けがを負わせたとして、親が逮捕、起訴された刑事事件で無罪判決があいついでいる。今月6日に大阪高裁で傷害の・・・

書評・テレビ評2020.2.25 

『病気は社会が引き起こす』 著・木村知

 新型コロナウイルスの感染拡大が、人々の社会生活に深刻な影響を及ぼしている。一方アメリカでは、コロナウイルスの死者の7倍近い1万4000人がイン・・・

書評・テレビ評2020.2.25 

『イラク 米軍脱走兵、真実の告発』 著 ジョシュア・キー

 アメリカが2003年にイラク侵攻を開始したときの大義名分は「イラクは大量破壊兵器を隠し持っている」「今こそサダム・フセインを倒してイラクに民主・・・

書評・テレビ評2020.2.16 コメント(1)

『日本のイスラーム』 著・小村明子

 アメリカ・トランプ政府によるイラン司令官殺害の暴挙と自衛隊の中東派遣という年初からの動きのなかで、イランやイスラム文化圏についての関心が高まっ・・・

書評・テレビ評2020.2.10 

『宇宙に広がる南西諸島の軍備強化』 元京都女子大学教授・前田佐和子氏の講演録

 前田佐和子・元京都女子大学教授(宇宙科学)の講演録『宇宙に広がる南西諸島の軍備強化』が、「大軍拡と基地強化にNO! アクション2019」から発・・・

書評・テレビ評2020.2.2 

世界の工場・市場となるアジア ビジネス・外交の現場からの警鐘

 中国を筆頭にASEANなどのアジア諸国が急速な経済発展を遂げ、21世紀は「アジアの世紀」といわれる。その一方、戦後アジアをリードしてきた日本経・・・

書評・テレビ評2020.1.29 

『そらのレストラン』  深川栄洋・監督

 北海道の道南にあるせたな町で、循環農業にとりくむ自然派農民ユニット「やまの会」をモデルにした映画。制作者側が何度も現地に足を運び、メンバーの生・・・

書評・テレビ評2020.1.23 

『私は本屋が好きでした』 著・永江朗

 著者は書店員をへてフリー・ライターになり、ここ30年余り全国のさまざまな書店を取材してきた。この本を書いたきっかけは、2000年頃から北朝鮮や・・・

書評・テレビ評2020.1.23 コメント(1)

『スノーデン独白 消せない記録』 著:エドワード・スノーデン 訳:山形浩生

 エドワード・スノーデンが2013年、アメリカのNSA(国家安全保障局)が一般市民も含め世界中の人人の個人情報を大量・無差別に収集し保存している・・・

書評・テレビ評2020.1.12 コメント(1)