いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『竹中平蔵 市場と権力』 著・佐々木実

 竹中平蔵は小泉政府で構造改革の司令塔の役割を担い、郵政民営化や金融改革をおし進めた。そして第二次安倍政府の産業競争力会議・民間委員として復活し・・・

書評・テレビ評2020.10.22 コメント(2)

『マル農のひと』 著・金井真紀

 この本に登場する道法(どうほう)正徳氏は、1953年に広島県のミカン農家に生まれ、大学卒業後はJA広島果実連の技術指導員になった。試行錯誤をく・・・

書評・テレビ評2020.10.8 

『トンネル誕生』 著・写真 山崎エリナ

 コロナ禍では、人々の生活に不可欠な労働に従事し社会を支えているエッセンシャルワーカー(医療や介護、物流、食料の生産・販売などで働く人々)に光が・・・

書評・テレビ評2020.10.1 

『BLACK LIVES MATTER』 著・河出書房新社編集部

 10人を上回る日本とアメリカの知識人の論評、およびニューヨーク在住の高祖岩三郎とマット・ピーターソン両氏の関係者へのインタビューや現地報告をま・・・

書評・テレビ評2020.10.1 

『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』 著・吉田千亜

 3・11から9年半がたつ。午後2時46分にマグニチュード9・0の巨大地震が東北地方を襲い、ひき続く大津波で町が呑み込まれ、さらに福島第一原発1・・・

書評・テレビ評2020.9.20 

『遺伝子組み換えルーレット』(DVD) ジェフリー・M・スミス 原作

 種子法の廃止、種苗法の改正論議、遺伝子組み換え(GM)食品の氾濫など、食の安全が揺らいでいる。輸入に依存する日本は、大豆や小麦をはじめとした穀・・・

書評・テレビ評2020.9.15 

『ネクスト・シェア』 著・ネイサン・シュナイダー 訳・月谷真紀

 著者はジャーナリストで、米コロラド大学ボルダー校助教授。2011年に始まった「ウォール街を占拠せよ」やスペインの15M運動などの担い手が、まだ・・・

書評・テレビ評2020.9.6 

『汽水の匂いに包まれて』 著・畠山重篤

 著者は父の始めた牡蠣養殖業を受け継ぎ、三陸リアス式海岸の宮城県気仙沼湾でカキやホタテの養殖をしている一漁民であり、NPO法人「森は海の恋人」理・・・

書評・テレビ評2020.8.29 

『日本人はなぜ自虐的になったのか』 著・有馬哲夫

 著者は早稲田大学教授(メディア論)。「先の大戦は、アメリカが日本軍国主義をアジア諸国から排除した戦争で、それは正義の戦争だった」「原爆投下は戦・・・

書評・テレビ評2020.8.22 

『魚食の人類史』 著・島泰三

 本書は1960年代の下関、ある鮮魚商の店先から始まる。著者の母は下関市彦島で鮮魚商を営んでおり、マイワシ、ウルメ(イワシ)、カタクチイワシ、ま・・・

書評・テレビ評2020.8.8 

『バッタを倒しにアフリカへ』 著・前野ウルド浩太郎

 アフリカや南西アジアで、たった1日で2500人分の食料を食い尽くすといわれるサバクトビバッタが大発生し、各国で深刻な食料危機を引き起こしている・・・

書評・テレビ評2020.8.1 

『餓死した英霊たち』 著・藤原彰

 1937(昭和12)年に本格化した日中戦争と1941(昭和16)年に始まり45年まで続いた太平洋戦争で、日本軍の戦没者は約230万人だったが、・・・

書評・テレビ評2020.7.26 

『ワイルドサイドをほっつき歩け』 著・ブレイディみかこ

 英国イングランド南部のブライトンに在住する著者は、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で、底辺中学校に入学した息子と友だち、家族の波・・・

書評・テレビ評2020.7.2 

『風と共に去りぬ』巡って アメリカ映画にみる黒人差別と抵抗の歴史

 アメリカで黒人男性が白人警官に殺害されたことをきっかけに全米、全世界で奴隷制と人種差別への抗議行動が広がるなか、映画『風と共に去りぬ』が人種差・・・

書評・テレビ評2020.7.2 コメント(1)

『武器としての資本論』 著・白井聡

 『資本論』といえば、資本主義の全体系を本質的に解明したカール・マルクスの古典的労作である。だが、その重厚な内容とともに抽象的な論理的記述が、と・・・

書評・テレビ評2020.6.18 

米国の残酷な黒人差別の歴史 歴史家や小説家の書籍から紐解く

400年前の奴隷貿易が発端    米国ミネソタ州で白人警官が黒人男性に暴行して殺害した事件を契機に、全米各地で抗議デモが巻き起こり、人・・・

書評・テレビ評2020.6.9 

『5Gから身を守る』 著・古庄弘枝

 電磁波が人体や自然に与える被害の実態について講演活動を続けるノンフィクションライターが2月に出版した。5Gが自動運転車や工場で自動的にロボット・・・

書評・テレビ評2020.5.29 コメント(1)

『レ・ミゼラブル』が描いた19世紀のパリ 王政が放置した下水道の探索 今日につながる公衆衛生の営み

 コロナ禍に立ち向かい外出自粛による閉塞感をうち破ろうと、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の歌曲「民衆の歌」を、俳優や歌手あるいは家族や若い仲間同・・・

書評・テレビ評2020.5.27 

感染症と格闘した人類の歴史 研究者らの著作から学ぶ

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界を覆い、日本では緊急事態宣言の解除へ進んでいるものの、秋には第二波も予測されるなど不安な日々が続いている。こ・・・

書評・テレビ評2020.5.26 

『ルヴァンとパンとぼく』 著・甲田幹夫

 国産小麦にこだわり、添加物を入れず、自家培養発酵種のパンをつくり続けて35年の、パン屋のオーナーの自伝的エッセイである。パンづくりの現場のルポ・・・

書評・テレビ評2020.5.20