いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『就職氷河期世代:データで読み解く所得・家族形成・格差』 著・近藤絢子

 日本では30年にわたって不況が続いたところにコロナ禍が襲い、加えて今の物価高で庶民の生活は立ちゆかず、その怒りが今回の総選挙結果にも反映した。・・・

書評・テレビ評2024.11.19 

『従属の代償:日米軍事一体化の真実』 著・布施祐仁

 外交・安全保障を専門とするジャーナリストの著者は、この本のなかで「自衛隊と米軍との急速な一体化」に警鐘を鳴らす。一体化とは、自衛隊が米軍の下請・・・

書評・テレビ評2024.11.16 

『基礎研究者:真理を探究する生き方』 著・大隅良典、永田和宏

 著者の一人である大隈良典氏は、「オートファジーの仕組みの解明」によって2016年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。大隈氏は「私がオートファジ・・・

書評・テレビ評2024.11.9 

『原発労働者』 著・寺尾紗穂

 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線・・・

書評・テレビ評2024.11.7 

『イスラエルとパレスチナ:ユダヤ教は植民地支配を拒絶する』 ヤコヴ・ラブキン 著 鵜飼哲 訳

 現在世界各地で多くのユダヤ人が、ガザの即時停戦、占領の終結、パレスチナの解放を求めてデモ行進などをおこない、イスラエルのジェノサイドへの批判を・・・

書評・テレビ評2024.10.31 

『14歳からの非戦入門:戦争とジェノサイドを即時終わらせるために』 著・伊勢崎賢治

 ウクライナやパレスチナ・ガザでの戦争が世界不安定化の事象として取り沙汰されるなか、日本でも政府やメディアは日常的に「わが国を取り巻く安全保障環・・・

書評・テレビ評2024.10.2 

『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己

 1950年に刊行された石川達三の小説『風にそよぐ葦』は、戦時中の軍部による言論弾圧に抗したインテリ群像を描いている。翌年には映画化され、全国上・・・

書評・テレビ評2024.9.25 

『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介

 今から半世紀以上前の1966年6月30日、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)にあった味噌製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から一家4人の焼死体・・・

書評・テレビ評2024.9.23 

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫

 昨年10月以後、パレスチナ情勢が急展開するなかで、16世紀の大航海時代から500年におよぶヨーロッパ中心の植民地主義を根底から見直し克服する課・・・

書評・テレビ評2024.9.23 

『後期日中戦争華北戦線:太平洋戦争下の中国戦線Ⅱ』 著・広中一成

 敗戦から79回目の夏を迎え、先の大戦がなぜ起こったのか、二度とあのような悲劇を起こさないためになにができるかをめぐって論議が活発になっている。・・・

書評・テレビ評2024.9.12 

『新自由主義と教育改革:大阪から問う』 著・高田一宏

 本書は、橋下徹の府政が始まった2008年以降の十数年を振り返り、維新の会が府知事と市長をおさえ、府・市ともに第一党となった大阪で、「改革」を掲・・・

書評・テレビ評2024.9.8 

『グリーン戦争――気候変動の国際政治』 著・上野貴弘

 著者は電力中央研究所の上席研究員で、「どうすれば国際社会は、協調して気候変動問題に有効に対処できるか」という問題意識でこの本を書いた。そうした・・・

書評・テレビ評2024.8.17 

『秘密解除 ロッキード事件』 著・奥山俊宏

 ロッキード事件とは、元首相・田中角栄が、米国の諜報機関CIAと密接な関係がある軍需企業ロッキード社から5億円の賄賂を受けとったことが発覚し、1・・・

書評・テレビ評2024.7.28 

『命を守る食卓』 (TJMOOK) 監修・鈴木宣弘、印鑰智哉、安田節子

 日本では、残留農薬や化学肥料、添加物などの規制緩和が進み、世界的に見ても規制の緩い国になっている。それに加えて遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食・・・

書評・テレビ評2024.7.28 

『ガザ日記:ジェノサイドの記憶』 著=アーティフ・サブー・サイフ 訳=中野真紀子

 昨年10月7日以降、イスラエル軍によるガザでの大量虐殺ですでに3万8000人が死亡し、8万7000人が負傷し、1万1000人が行方不明となって・・・

書評・テレビ評2024.7.15 

『誰も書かなかった統一教会』 著・有田芳生

 著者は、2022年8月19日のテレビ番組で「統一教会は霊感商法をやってきた反社会的集団」と話したことで、統一教会から名誉毀損で訴えられた。裁判・・・

書評・テレビ評2024.7.13 

『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』 著・福島聡

 著者は40年間、ジュンク堂書店で書店員(のち店長)として働いてきた。「店の棚からヘイト本を外せるだろうか」というのは、書店はヘイト本を置くべき・・・

書評・テレビ評2024.7.9 

『ゴールドマン・サックスに洗脳された私』 著 ジェイミー・フィオーレ・ヒギンズ 訳 多賀谷正子

 著者は1998年に米ゴールドマン・サックスのトレーダーの職に就き、10年もたたないうちに年収数億円といわれるマネージング・ディレクターという管・・・

書評・テレビ評2024.6.21 

『北朝鮮拉致問題の解決:膠着を破る鍵とは何か』 和田春樹編 執筆・田中均、蓮池透、有田芳生、福澤真由美

 本書は長年来、日朝交渉推進の運動の先頭に立ってきた和田春樹(日朝国交交渉30年検証会議)と北朝鮮による拉致問題に深く関わってきた田中均(元外交・・・

書評・テレビ評2024.6.10 

『デジタル・デモクラシー:ビッグテックを包囲するグローバル市民社会』 著・内田聖子

 GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック=メタ、アマゾン)など、ビッグ・テック(巨大IT企業)によるビジネスモデルの構築は、一面ではわれわ・・・

書評・テレビ評2024.6.10