いかなる権威にも屈することのない人民の言論機関

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カテゴリー「書評・テレビ評」の記事

『米国を戦争に導く二人の魔女:フロノイとヌーランド』 著・成澤宗男

政権を渡り歩く戦争斡旋業者たち    第二次大戦後、「世界の警察官」を自認したアメリカの衰退は、目に余るものがある。米ソ冷戦構造が崩れ・・・

書評・テレビ評2024.12.31 

『朝鮮民衆の社会史――現代韓国の源流を探る』 著・趙景達

民族一体化をどう成し遂げたか    この本を読みながら、詩人・許南麒の長編叙事詩『火縄銃のうた』を思い出した。朝鮮戦争に向かおうとして・・・

書評・テレビ評2024.12.31 

映画『1987、ある闘いの真実』 チャン・ジュナン監督

 韓国の大統領・尹錫悦(ユン・ソンニョル)が「非常戒厳」を宣言してクーデターをくわだてたものの、わずか6時間で失敗して、逆に国会では弾劾訴追案が・・・

書評・テレビ評2024.12.24 

映像作品『Amazon配達員――送料無料の裏で』(土屋トカチ監督) PARCが完成記念上映会&DVD発売 

(2024年11月25日付掲載)  アジア太平洋資料センター(PARC)が製作した映像作品『Amazon配達員――送料無料の裏で』(土屋トカチ監・・・

書評・テレビ評2024.12.12 

『首都直下 南海トラフ地震に備えよ』 著・鎌田浩毅

 2011年の東日本大震災を経て、日本列島は地震の活動期――「大地変動の時代」に入ったといわれる。とくに喫緊の課題は、首都直下地震、南海トラフ地・・・

書評・テレビ評2024.12.12 

『就職氷河期世代:データで読み解く所得・家族形成・格差』 著・近藤絢子

 日本では30年にわたって不況が続いたところにコロナ禍が襲い、加えて今の物価高で庶民の生活は立ちゆかず、その怒りが今回の総選挙結果にも反映した。・・・

書評・テレビ評2024.11.19 

『従属の代償:日米軍事一体化の真実』 著・布施祐仁

 外交・安全保障を専門とするジャーナリストの著者は、この本のなかで「自衛隊と米軍との急速な一体化」に警鐘を鳴らす。一体化とは、自衛隊が米軍の下請・・・

書評・テレビ評2024.11.16 

『基礎研究者:真理を探究する生き方』 著・大隅良典、永田和宏

 著者の一人である大隈良典氏は、「オートファジーの仕組みの解明」によって2016年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。大隈氏は「私がオートファジ・・・

書評・テレビ評2024.11.9 

『原発労働者』 著・寺尾紗穂

 福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的な採取作業の失敗は原子力発電所がその稼働、非稼働を問わず、また事故処理から廃炉にいたるまで高線・・・

書評・テレビ評2024.11.7 

『イスラエルとパレスチナ:ユダヤ教は植民地支配を拒絶する』 ヤコヴ・ラブキン 著 鵜飼哲 訳

 現在世界各地で多くのユダヤ人が、ガザの即時停戦、占領の終結、パレスチナの解放を求めてデモ行進などをおこない、イスラエルのジェノサイドへの批判を・・・

書評・テレビ評2024.10.31 

『14歳からの非戦入門:戦争とジェノサイドを即時終わらせるために』 著・伊勢崎賢治

 ウクライナやパレスチナ・ガザでの戦争が世界不安定化の事象として取り沙汰されるなか、日本でも政府やメディアは日常的に「わが国を取り巻く安全保障環・・・

書評・テレビ評2024.10.2 

『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 著・佐藤卓己

 1950年に刊行された石川達三の小説『風にそよぐ葦』は、戦時中の軍部による言論弾圧に抗したインテリ群像を描いている。翌年には映画化され、全国上・・・

書評・テレビ評2024.9.25 

『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介

 今から半世紀以上前の1966年6月30日、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)にあった味噌製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から一家4人の焼死体・・・

書評・テレビ評2024.9.23 

『植民地主義の時代を生きて』著・西川長夫

 昨年10月以後、パレスチナ情勢が急展開するなかで、16世紀の大航海時代から500年におよぶヨーロッパ中心の植民地主義を根底から見直し克服する課・・・

書評・テレビ評2024.9.23 

『後期日中戦争華北戦線:太平洋戦争下の中国戦線Ⅱ』 著・広中一成

 敗戦から79回目の夏を迎え、先の大戦がなぜ起こったのか、二度とあのような悲劇を起こさないためになにができるかをめぐって論議が活発になっている。・・・

書評・テレビ評2024.9.12 

『新自由主義と教育改革:大阪から問う』 著・高田一宏

 本書は、橋下徹の府政が始まった2008年以降の十数年を振り返り、維新の会が府知事と市長をおさえ、府・市ともに第一党となった大阪で、「改革」を掲・・・

書評・テレビ評2024.9.8 

『グリーン戦争――気候変動の国際政治』 著・上野貴弘

 著者は電力中央研究所の上席研究員で、「どうすれば国際社会は、協調して気候変動問題に有効に対処できるか」という問題意識でこの本を書いた。そうした・・・

書評・テレビ評2024.8.17 

『いまだから伝えたい、考えたい「牛乳」のはなし』 編著・山田衛、鈴木宣弘

 人間生活の基本である衣食住のうち、その不足がただちに生死に関わるという点で「食」が最も重要であることはいうまでもない。現在、物価高で食費を削る・・・

書評・テレビ評2024.7.30 

『秘密解除 ロッキード事件』 著・奥山俊宏

 ロッキード事件とは、元首相・田中角栄が、米国の諜報機関CIAと密接な関係がある軍需企業ロッキード社から5億円の賄賂を受けとったことが発覚し、1・・・

書評・テレビ評2024.7.28 

『命を守る食卓』 (TJMOOK) 監修・鈴木宣弘、印鑰智哉、安田節子

 日本では、残留農薬や化学肥料、添加物などの規制緩和が進み、世界的に見ても規制の緩い国になっている。それに加えて遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食・・・

書評・テレビ評2024.7.28