下関市議会の総務委員会で、本池議員が市立大の工事の疑惑問題と、旧郡部の救急車と職員を増やさないのは殺人政治だと発言したことに対して、議会で大いばりの公明党と安倍派の議員が待ってましたとばかりに、「議会の常識を知らぬ問題発言」「ウソをついた」「謝罪しろ」と騒ぎ立てた。人目につかない密室暮らしが板に付いた連中の非常識であり、下関市民の不幸の要因を知らしめることになった。
議員が議会の場で執行部を批判したら議員が腹を立てて封殺をはかる。議員は執行部と同じ立場なのであり、二元代表制などといって執行部を監視しチェックするという地方自治法の規定を守るなどけしからんことだという。これが下関市議会の常識であり、駆け出しの議員はこれがわからないのか、下関市議会は議会ではないことを理解しないのがけしからんというわけである。
そして「本池議員はウソをついた」と騒ぐ。事実誤認は本人が訂正すれば済むことである。しかし、そんなにウソが嫌いという連中が、中尾市長が選挙公約で全市民に大ウソをついていることは謝罪も懲罰も求めず、むしろ市長の大ウソを奨励していることこそ市民は大問題にしている。市民はかれらが真実一路の人物だとはだれも思っていない。今度の議会で、二元代表制を立派なものにするという議会基本条例を決めたが、さっそくやることは二元代表制否定で、ウソをついた自覚もない。
この騒ぎの旗を振ったのが議会ボスを自認する公明党・長議員で、それに遅れをとってはならぬと騒いだのが安倍派議員であった。安倍派各会派は創価学会議員に指導される関係なのだ。長議員については下関市民のほとんどが名前を知らず、地元の彦島でも名前を知っている人は少ない。創価学会の組織票があるので市民の目など気にする必要がないようである。いわんや市民は、市立大の数ある疑惑解明と大学正常化をストップさせるような「活躍」なども知らない。表通りでは無名だが、裏通りで有名な方なのだ。こういう議会を左右する重要人物はもっと光が当てられるべきで、市民に広く知られないのは不当である。密室の牢名主のような扱いでは失礼であろう。 那須三八郎